「松阪から四季 納豆の如く」



納豆職人 奥野 敦哉

「第十五章 たぬみせ 三大祭りの内容」
先月に引き続き「たぬみせ三大まつり」について取り上げさせて頂きます。
「たぬみせ」とは当店納豆屋の工場敷地内にあります直売所のことで「納豆・地元特産品・ぬいぐるみ」を扱う「たぬきのおみせ」というイメージです。その、たぬみせでは年間3回イベントを行います。今年始まりですが、これは毎年行っていく覚悟です。

たぬみせ三大まつりとは「たぬき祭り」「誕生祭〜納豆の日week」「納豆ばあちゃん祭り」です。
お店が完成してからイベントを行おうと決めてからネーミングも決まり、内容も考えました。が、すぐには思いつきません。
おぼろげに浮かんでくるのがこれまで何度か参加した地産地消のイベントです。「まずは、やってみよう」と頭の中に浮かんだことを具体的に書き出してみます。
Q.たぬみせ内は広くないので会場としては駐車場しか無いがどのようにしたらよいか?
A.日曜開催なら工場も休みなので従業員の車が無いのでスペースが空き、全面使用できる。

Q.お客様の駐車場確保は?
A.当店駐車場の工場側半分をイベントスペース、道路側半分を駐車場に区切りをコーンポットを置いて分かり易くする。また、臨時駐車場を借りなければならない。お隣のお店様へ聞いてみよう。

Q.開催時間は?
A.たぬみせの営業時間と同じく10:00〜17:00で。

Q.雨の時の対策は?
A.テントを使えばよい。今は組み立て簡単なテントがあり、しかも安くなっているのでいくつか買って使用すればよい。

Q.イベント出展者として誰に依頼する?
A.たぬみせに商品を供給して頂いている生産者の皆様に、それから、地産地消活動でご一緒している皆様に声をかけてみよう。

たぬぷ〜も日傘
Q.出展者から出展料はいただくのか?
A.いただかない。だが、売り上げも保障できない。もしかしたら他のイベントよりお客様が少なく苦労をかけることになるかもしれない。何とか出展して頂けるように頼み込まなければならないし、承諾をいただけたら感謝したい。また、何年か続けないと結果が出てこない可能性もあるので、恒例にしていく関係上、そのことも伝えたうえで毎年の出店お付き合いをお願いしたい。

Q.イベント開催PRはどのようにしていくのか?
A.たぬみせ開店の時と同じく地元情報誌、地元夕刊新聞、ケーブルテレビ情報チャンネル、町のフリーペーパー、地元FMラジオを基本に。取り上げて頂けるかは確証できないが。(それと、たまたま取材依頼をいただいたテレビ局にもそっと情報提案いたしました。取材番組内でチラっと一言入れて頂きました。)また、このあたりは町中の商店街からも離れ、イベントなど全く開催の無い地域ですのでお客様の集まるイメージが出てきませんので費用はかかりますが新聞折込チラシを作成することにいたします。
伊藤 秀志さん
このタタキ台をもとに細かい設営を行い基本形を作り上げたのです。

また、祭りを行っていくうちに修正点も出てきますので回をおうごとに良いものにして行ければと思います。そしてあと、基本形に乗せるのはイベントテーマ(メインイベント)です。
これはお客様にご来場して頂くからには楽しみもなければなりません。
イベントを楽しんで、さらに地元生産者の皆さんとお客様のふれあいができましたら開催する意味合いが出てきます。
たぬみせは地産地消のショップであると同時に情報発信基地の役割も担いたいからです。
今年(平成17年)のテーマを報告いたしますと、

1.たぬき祭り5月29日(日)ではスタートの祭りですので基本形の実地確認が要素に入ります。
今回は地産地消販売に「ガラガラくじ」を行います。地産地消販売でお買い上げのお客様にはガラガラくじ補助券を出展者の皆様から渡していただいて3枚集めるとガラガラ抽選が1回出来ます。
賞品はたぬみせオリジナルぬいぐるみをはじめ、ささやかですがそれなりに豪華なものが1等賞〜5等賞まで多数当たるようにいたしました。ハズレは残念賞で「納豆アメ」を進呈いたしました。

【出展者】天然食材農園二十一世紀(もちつき)、野瀬商店(手づくり豆腐)、山門製茶(大台茶)、みなとや(鮎の甘露煮)、宮川村・飯高町(特産品)、私の親戚の農家(野菜)

【改善点】やはり期待したほどお客様は来なかったが、イベントが全く存在しない場所ですのでこれから浸透していけば期待できます。来場者ゼロの可能性も考えていましたのでとりあえずホッとしました。
また、ガラガラくじは好評でしたので毎回恒例にします。

そしてなかなか補助券3枚分お買い物をされる方が少なかったので次回は金額でなく、お買い物機会1回で1枚、1枚でくじ抽選1回にします。
楽しさを提供できることが1番目と考えています。

テントも増えました
CD・くどい太めの納豆売り
2.誕生祭〜納豆の日week7月2日(土)〜10日(日)では本祭り(納豆祭り)を7月10日に設定し2日〜9日をたぬみせ店内でレジ精算の時に店員とジャンケンをしていただきお客様が勝てば納豆1つプレゼントというジャンケン大会を開催いたしました。

その際に納豆祭りのPRも行い、納豆祭りに備えました。
納豆祭りでは前回に引き続きガラガラくじを行いました。前回から改善しかなり歓声が上がっていました。今回のテーマは「くどい太めの納豆売り」という歌を歌われています「伊藤秀志」さんという東海地方の大スタァにライブをお願いいたしました。納豆工場内にステージをつくり会場にするというものでインパクトはすごいものがありました。が、その時間のみに来客が集中し、やはりまだイベントが浸透していない底力の無さを感じました。まんべんなく朝から夕方までお客様にご来場いただけるようになるのが目指す形です。

【出展者】天然食材農園二十一世紀(揚げもち)、野瀬商店(豆乳・プレゼント提供のみ)、鳥羽一番街ミネルウ゛ァ(アイスクリーム)、大自然本舗えむてぃ(地鶏焼き鳥)、宮川村・飯高町(特産品)、地産地消ネットワーク三重(案内ブース・野菜)

【改善点】来場者は倍以上になったが、ひと時に集中するのでなく全体の時間に来客して頂ける方法を考え、大きな費用をかけないで運営をしなければならない(スタァにおんぶにだっこではならない)。夏は忙しい生産者も多く、時間を考えないといけない。
現在3.納豆ばあちゃん祭り9月3日(土)に向けまして企画を練っています。
それがどのようなものになるのか次回をお楽しみに。


※新聞折込は松阪市広域エリアです。

前項← →次項                  

インデックスに戻る